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塊魂 ノ・ビ~タ

プレイ機種 PlayStationVita

本編

塊を転がしてモノを巻き込み、塊を大きくしていく塊魂シリーズのPlayStationVitaタイトル。
システムは非常にわかりやすくシンプルで、直感的に遊ぶことができる。
塊を伸ばしたり縮めたりできる本作の新要素は、ゲームにも合っており、おもしろいシステムだと思う。
特に塊を伸ばしてたくさんのモノを一気に巻き込むのは爽快感があって気持ちよく感じた。

一方、ゲーム自体はすでに基本システムが確立されていることもあり手堅くまとまっていると思うが、収集要素などのやり込み要素が少ないのは寂しく感じる。
いとこ探し・プレゼント集め・ふしぎコレクションなどの収集要素はあるものの、例えばふしぎコレクションでは、ステージごとにモノが並べられているだけで、タッチしても名前が表示される程度である。
塊魂は、王様のキャラクターや独特の世界観なども魅力的なので、本編以外の部分でもお遊び要素にもう少し力を入れてほしかったところ。

また、本編のボリュームは(チュートリアルステージを除いて)12ステージ。
後述のDLCのステージを加えると21ステージと、特別少ないわけではないのだが、もう少しボリュームはほしかった。

DLC

DLCステージは、本編のステージと比べると全体的に難易度が高めに設定され、変化球的趣向が強い印象。
そうした中「お買い物」「塊ファンまつり」「塊サッカー」などは、変化球的な要素を加えながらも、塊魂の王道的なおもしろさを生かしていて好印象であった。
一方、一部ステージではテクニカルな方向で、難易度調整をしている向きがあるのは少し気になった。
例えば「グレートジャーニー」では一本道のステージを進んでいく面があるが、ここでジャンプに失敗したりコースアウトしてしまったら、大幅なタイムロスにつながりスコア更新は絶望的な状況になりかねない。
一度のミスで全てが決まるようなシビアな方向性が、塊魂のゲーム性と合っているかというと少し疑問に感じた。

またゲームの内容とは別に、DLCコンテンツ自体は無料でダウンロードできるものの、アンロックには、アイテム(ファン魂)が一定数必要という仕様も親切とは言い難い。
ファン魂の出現確立はランダムなため、必要な数を自力で全てを集めようとするとどうしても時間がかかってしまう。
ゲーム内である程度効率よく稼ぐ方法はあるが(後述)、DLCステージは実質有料に近い扱いである。

操作性

基本操作はアナログスティックとタッチパネル操作の二つの操作方法が用意されており、より使いやすい方法でプレイできる。
概ね快適に操作でき、大きな不満はなかったが、一部気になる点もあった。
例えばダッシュの仕様は、スティック操作では外回りに2回転で、少しやりづらい仕様である。
また背面パッドの操作は、スティックを操作しながら調整できるためプレイスタイルにも合っているのだが、デフォルテに戻す操作である2点タップをしても思い通りに反応しないことがある。

ダッシュ操作はゲーム内であまり使う機会も無く、塊の大きさ調整もピンチインとピンチアウトだけでもできるのだが、こうした点は不満に感じた。
ゲーム中、方向キーや○×△□ボタンなどは使う機会もないので、ジャンプやターンがLRボタンで代用できるように、ダッシュや塊の大きさの操作も使っていないボタンで代用できればさらによかったと思う。

ファン魂・アメ集め

DLCのアンロックやトロフィー獲得のためには、大量のファン魂・アメが必要になり、本作でも問題になりやすい部分であると思う。

ファン魂の場合、移動できる範囲内にファン魂があれば王様がアナウンスをする。
そのため、開始エリア内にファン魂があれば、開始と同時にアナウンスが入る。
出現ポイントは限られており、広めのステージでは出現ポイントが複数あることもあるが、開始エリア内に出現ポイントが固定されているステージも多く存在する。
そうしたステージで、ゲームの開始時にアナウンスの有無を確認して、アナウンスが無い場合ゲームを止め王様の頭に戻り、またステージを選択すれば、手間はかかるが効率良く集められる。

アメの場合、塊魂友の会のステージランクにより最大3倍の数をもらえるようになるほか、連日起動することでログインボーナスを1日最大256個もらうことができる。
そして、プレイステージのふしぎコレクションをコンプリートした際や、イトコやプレゼントを見つけた際にも、追加ボーナスをもらうことができる。
またごくまれにではあるが、大きいアメ玉のボーナスが出ることもある。
序盤はおねだり券を使わず、友の会のランクが上がってから、これらのボーナスと合わせて3枚セットでおねだり券を使っていけば、効率良く集めることができる。

塊魂友の会

塊魂友の会の仕様も不満を感じる部分である。
友の会のステージランクで、アメの獲得数を上げることができるのだが、ランクアップには、リアルな時間経過も必要になる仕様である。
そのため、早期からゲームをやり込んだプレイヤーほど損をしてしまいがちな仕様であり、見直しの余地もあると感じた。
例えば、ランクアップ条件がステージのクリア状況や合計点数などであれば、モチベーションも上がりやすかったと思う。

トロフィー

オンライン状況に依存するトロフィーや、高度な技術力を必要とするトロフィーも無く、最低限本編のノーマルステージを全てクリアできれば、(時間と根気はかかるかもしれないが)全てのトロフィーは獲得可能で、全体としては良心的な設定だと思う。
大量のアメが必要となるゴールドトロフィーに関しては、賛否が分かれるかもしれないが、効率的なアメ稼ぎを意識しつつ、ゲームを楽しみながらやり込めば、個人的にはそこまでは苦労しないように感じた。

総評

人気シリーズの派生作品ということで、すでにシステム面は完成されており、ボリュームややり込み要素などに若干の物足りなさを感じるものの、ゲーム自体は十分楽しむことができた。
また塊の伸び縮みなども、おもしろい試みだと思う。

一方、DLCの扱い方やアメの獲得システムなどは、もう少し検討の余地があったと感じる。
また本編の最大サイズは350M程度であり、より塊を大きくできるステージもほしかった。
(DLCの「グレートジャーニー」は数値上では1000M程度まで大きくすることができるが、様々なステージが数珠繋ぎになった特殊な構成で、大きくなったという実感は得られにくい。同一次元上で、ミクロなレベルからはるかに巨大なモノを巻き込める王道的ステージも追加してほしかった。)

遠くに落ちているモノがある程度近づかないと描画されないなど、もう少しがんばってほしい面もあるが、1ステージ数分から長くても10分弱と手軽に遊びやすく(エターナルモードを除く)、かつスコア更新などを意識するとやり込みがいも感じた。

プレイ機種PlayStationVita
ジャンル アクション
発売 バンダイナムコエンターテインメント
公式サイト 塊魂オンザウェブ